「ビッチ」という言葉を聞くと、あまりいい意味の言葉だとは思いませんよね。
もし人から言われたら、少々不快な言葉ではありますが・・・
「ビッチ」という言葉の本当の意味をみなさんはご存知でしょうか。
さらに日本と海外での「ビッチ」の使われ方も少々違うようで、男にも使われるとか?
そこでこの記事では「ビッチ」の言葉の意味と特徴についてまとめていきます。
また、仮想通貨での「ビッチ」と使われるそうで、そちらについても簡単に。
ビッチの意味とは
日本における「ビッチ」の使われ方は、
・複数の男と肉体的な関係を持っている女
・一時の快楽や金銭を求めて男なら誰でも寝たがる女
・もしくは上記のような雰囲気を持っている女
というように使われています。
他にも、服装や態度が扇情的な人にも使われるようです。
※扇情的(せんじょうてき)とは、人の性欲を煽るようなという意味
主に上のような特徴の女性を罵る言葉であり、性的な意味で否定的な含みを持つ使われ方が多いです。
一方で、そのような「ビッチ」のイメージを逆手に取った演出として
”ビッチ系ファッション”
が存在するなど、それに魅かれる人も一定数存在するようです。
ビッチという言葉の語源
11世紀頃は、メス犬という意味で使用されていたようです。
14世紀~15世紀、この頃から女性を罵る言葉として使用されました。
この頃は「売女」「金銭目的で男性と寝るような女」など性的な意味で女性を罵る言葉として使われていました。
しかし現代、日本以外ではこのような性的な意味で使用することはほとんどありません。
そのため、最近はアメリカのテレビドラマやバラエティーにこの言葉が出てきます。
海外でのビッチの使われ方
日本では、先ほど説明したような性的な意味の使われ方をしているため、英語でもそういう意味だと思っている人が大変多いです。
元々はそういう意味が強かったのですが、現在の英語における「ビッチ」に
性的なニュアンスはほぼ無い
と言っていいかと。
(女性をけなす言葉には変わりありませんが・・・)
海外では、その女性の中身、性格が悪いところを指す言葉として使われています。
・嫌な女
・態度が悪い女
・腹黒い女
・卑しい女
・むかつく女
などの特徴の女性を指します。これが基本的な意味ですね。
例えば、
Did you see her attitude? What a bitch!
彼女の態度見た?なんて嫌な女!
You bitch!
このクソアマ!
You fucking bitch!
このスーパークソアマ!
なんて使われ方です。日本とは少々使い方が違うのが分かりますね。
ちなみに、英語スラングでは「尻軽女」や「淫乱な女性」のことは「Slut(スラット)」と言います。
これは本当に侮辱的な意味なので、どんな場面でも使ってはいけません。
海外では良い意味の使われ方も?
さんざん「ビッチ」の悪い使われ方を紹介しましたが・・・
欧米では、女性同士でネガティブな意味が無く、単なる呼び名として使われることもあるんです。
特に若い子なんかは友達と別れるとき「バイバイ、ビッチ~」なんて使ったり。
日本語でも「おばさん」という言葉が、ゲイコミュニティにおいては愛着を持ったお互いの呼び名として使われたりするそう。
そんな感じで軽く「ビッチ」という言葉が使われているケースもあるみたいですね。
男性の場合の特徴は?
女性だけではなく男性に対しても、そのまま「ビッチ」と使う人もいます。
「サノバビッチ(son of a bitch)」など、「ビッチの息子」なんてふうに罵倒することもあります。
この場合の意味としては、「女々しいヤツ」「弱い男」「なよなよしやがって」など、いわゆるヘタレな特徴の男性を指しています。
どちらにせよ、男性にも女性にも、ケンカ腰で向かっていく強い言葉ですね。
場合によっては強い女性という意味も?
女性に対する差別の解消を唱える人、いわゆるフェミニストたち。
彼女たちから言わせれば、「Bitch(ビッチ)」とは現代の
自立していて、自信があって、自己主張のできる女性
を意味する言葉という認識もあります。
例えば、「Bitch」の意味を1語1語次のように表すこともあります。
Beautiful Intelligent Talented Creative Honest
美しい、知性のある、才能がある、クリエイティブ、正直
Beautiful Individual That Causes Hardons
男性を興奮させる美しい個人
Babe In Total Control of Herself
完全に自分をコントロールできているいい女
また、強い女性として知られているマドンナが次のような名言を残しています。
I’m tough.
私はタフだ。
ambitious
野心がある。
and I know exactly what I want
そして自分が何を求めているかはっきり分かっている。
If that makes me a bitch, okay.
そういう私が「Bitch」だと言うなら。別にそれでいいわ。
マドンナのような強い女性は素敵ですね。
ですが基本的には「Bitch」は人を不快にさせる言葉なので、ビッチという言葉が似合う特徴を持った人にあっても使うときはお気を付けください。
仮想通貨にもビッチという言葉が?
先ほどまでお話ししていたビッチのスペルはBitch。
そして、仮想通貨でのビッチはBCH。
これは、ビットコインCashの略称なんですね。
ビットコインが分裂した当時、ビットコインCashは多くの人から見向きもされず”糞コイン”と呼ばれてしまいました。
なので、糞=ビッチ⇒ビットコインCash=ビッチという名称が皮肉でつけられてしまったんですね。
こちらも基本的にはマイナスイメージでの使われ方です。
まとめ
日本でのビッチの使われ方は、「誰とでも寝る女」「尻軽女」
英語圏での使われ方は、「嫌な女」「腹黒い女」
日本では性的な意味で女性を罵る言葉、英語圏では性格が悪い女の人の事をいうという違いがありました。
ただ特徴としてはあまり良い印象を持たれる人ではないことですね。
どちらにせよ「ビッチ」という言葉は言う人も言われる人も不快な気持になるので、できるだけ使わないことをオススメします。
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