おしることぜんざいの違いを解説!関西や九州など地域によって違う?

寒い冬に食べたくなるおしることぜんざいは、食べる地域(関西、九州など)によって姿が違うのをご存知ですか?

ぜんざい(おしるこ)だと思っているものが、他の地域ではおしるこ(ぜんざい)かも?!

そんな、おしることぜんざいの違いは何なのか、さらに関西や九州など地域によって呼び方がどう違うのか解説します。

おしることぜんざいの違いは?

そもそも、おしることぜんざいは

小豆を砂糖で甘く煮たものに、餅や白玉を組みわせた食べ物

のことです。

その中でもそれぞれ違うところは・・・

汁を「こしあん」で作ってサラサラしているか。

汁を「つぶあん」で作ってとろみのあるものか。

「汁のないつぶあん」と餅を組み合わせたものか。

といった3点で、関東と関西、九州とその他地域でおしることぜんざいの姿(定義)が違います。

さて、あなたの地域ではどの種類を一般的に食べているでしょうか?

以下で地域別の呼び方の違いを表にまとめてみました。

 

おしることぜんざいの地域別の違い

汁あり 汁なし粒あん
粒あん こしあん
関西 ぜんざい おしるこ 亀山
関東 おしるこ(田舎汁粉) おしるこ(御前汁粉) ぜんざい
九州 ぜんざい おしるこ ??
東北 おしるこ ?? あんこ餅、ぜんざい
北海道 おしるこ(ぜんざい) おしるこ(ぜんざい) ぜんざい
沖縄 ホットぜんざい ?? ぜんざい

※??の部分は調べましたが参考になるもの見つかりませんでした。九州・東北・沖縄の方の情報提供をおまちしています。

地域別の呼び方解説

関西・九州地域

関西のおしることぜんざいの違いは、小豆のあんの種類と汁ありか汁なしかで分かれます。

汁ありが粒あんがぜんざいで、汁ありこしあんがおしるこです。九州も同じようですね。

また、関西では粒あんを乗せた餅を「亀山」と呼びます。九州では呼びません。

<関西で亀山と呼ぶ由来は?>

粒あんを乗せた餅を関西で「亀山」と呼ぶという由来は2つあります。

<由来1>
大阪の天満に「亀山屋」というおしるこ屋さんがあって、そこで販売している田舎汁粉を「かめやま」という名前で売っていた説。

<由来2>
粒が大きく上等なあずきの産地である京都丹波の亀山地方説。

見た目と亀山という呼び名だけでは全く繋がりを感じませんが、由来を知るとなるほど、と思えますね。

ただ関西全てで亀山と呼ぶわけではなく、亀山を知らない関西の方もいるようです。

<関西と九州で共通している理由は?>

関西と九州で呼び名がなぜ共通なのか調べてみましたが、ハッキリとした理由がみつかりませんでした。

ここからは憶測ですが、食の境界線という言葉をご存知でしょうか。

例えば、うどんは東西で味が違ってその境界線が岐阜だと言われています。

これと同じようにおしることぜんざいも食の境界線によって、関東と関西で分かれて、関西と九州が同じ呼び方になった可能性が高いです。

ちなみに食の境界線はうどんの他に、餅の形の違う(丸餅か角餅)、うなぎの焼き方、肉まん豚まんの呼び方の違いなどがあります。

関東地域

関東では、つぶあんでもこしあんでも「汁があればおしるこ」ですが、田舎汁粉・御前汁粉と呼び方が違います。

また餅に粒あんを乗せたものをぜんざいと呼びます。

東北地域

東北では汁ありの粒あんをおしるこ、餅に粒あんを乗せたものぜんざい、または「あんこ餅」と呼ぶようです。

私「あんこ餅って何ですか?」
親戚「ぜんざいのことよ。」
ぜんざいの東北方言か?と納得し…頭の中では上の画像が思い浮かんでいた私。

実際、作ってもらった“ぜんざい”こと“あんこ餅”を見ると…
汁気がない!?Σ(・ω・ノ)ノ

引用:http://enkyorist.seesaa.net/article/434341103.html

北海道

北海道では、つぶあんでもこしあんでも汁ありを「おしるこ」と呼ぶことが多いです。

では、汁なし粒あんを「ぜんざい」と呼ぶのかというと、道民である著者の頭の中には記憶がありませんでした。

そもそも北海道では餅とあんの組み合わせは、餅であんを包んであんこ餅にしていたと思います。

東北では餅に餡をかけたものが「あんこ餅」

北海道では餅で餡を包んだものが「あんこ餅」

場所によってはあんころ餅と呼ばれたり、これまた地域で違うのが面白いですね。

沖縄

沖縄はやはり独自の文化があるだけに、他県と大きく違うようです。

沖縄でいう「ぜんざい」は粒あんや生クリーム、アイスや白玉を乗っけた「かき氷」になります。

沖縄の温かいぜんざいは冬季限定メニューとしての扱いが多く、注文するときは「ホットぜんざい」と伝えましょう、ぜんざいだけだとかき氷が出てきますよ。

<ぜんざいが冷たいかき氷になった理由は?>

沖縄の冷たいぜんざいは、元々「あまがし」といって緑豆と大麦を甘く煮て冷やして食べられていた物になります。

戦後は、砂糖や黒糖で甘く煮た金時豆で作られるようになり、冷蔵庫の普及によってかき氷を乗せるようになりました。

おしることぜんざいの具の特徴

入れる具は、関西九州その他の地域でも丸餅、角餅、白玉が一般的です。

ぜんざいに餅を入れて、おしるこに白玉を入れる場合が多いようですね。また栗の甘露煮を入れる地域と、北海道の一部ではかぼちゃ、かぼちゃ餅、レンコンを入れる地域があります。

お餅を入れる場合は満腹度が高いため食事としての認識が高く、白玉を入れる場合はデザートという認識が強いようです。

そういえば、コンビニでも「白玉ぜんざい」としてスイーツコーナーで売られていますよね。

おしることぜんざいの由来は?

ちなみにおしることぜんざいの由来ですが、お汁粉は汁の中に実(こ)を入れるからお汁粉とされています。そして、ぜんざいには2つ諸説があります。

<ぜんざいの由来1>
ぜんざいの由来は出雲地方で行われている神在祭(かみありさい)で振る舞われた神在餅(じんざい)から。これが訛って「ぜんざい」となり京都に伝わったとされる説。

<ぜんざいの由来2>
室町時代に一休さんが餅入り小豆汁を食べた時に素晴らしいという意味で「善哉(よきかな)」とつぶやき、それを音読みした「ぜんざい」説。

室町時代にあったなんて、おしることぜんざいは古くから日本で愛されていた食べ物だったんですね。

こしあん派もやっぱり粒が欲しい

おしることぜんざいは「こしあんで作る」か「粒あんで作るか」で違うので、こしあん好きか粒あん好きかで、好みがわかれるところですよね。

でも、こしあん派もやっぱり粒が好きらしい!と判明した案件がこちらです。

こしあん好きのためのおしるこなのに「粒入り」!!

どうやら、あえて粒をトッピングしているようです。

はごろもフーズによると、こしあんだけでは少し物足りないので、小豆をトッピングし、食べ応えがある商品にしたとのこと。

実は小豆をトッピングすることで、そのでんぷんが作用して口当たりが滑らかになるという効果もあるそうです。

引用:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1711/29/news122.html

「こしあん好きのおしるこ」は2016年8月に販売。発売当初は「つぶ入り」と記載していなかったため、購入者から「つぶが入っていて驚いたけど、食べてみたらおいしかった」などの声が寄せられた。

引用:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1711/29/news122.html

こしあん派と粒あん派は仲良くなれるかも?!

 

ぜんざいとおしるこの違いまとめ

では、最後にぜんざいとおしるこの違いをまとめます。

関西と九州では、
粒あん汁気ありが「ぜんざい」
こしあんで汁気ありが「おしるこ」
汁気のない粒あんを餅や白玉に添えると「亀山」※関西のみ

関東では、
粒あん汁気ありが「おしるこ(田舎しるこ)」
こしあんで汁気ありが「おしるこ(御前しるこ)」
汁気のない粒あんを餅や白玉に添えると「ぜんざい」

その他地域は以下のとおりです。

汁あり 汁なし粒あん
粒あん こしあん
東北 おしるこ ?? あんこ餅、ぜんざい
北海道 おしるこ(ぜんざい) おしるこ(ぜんざい) ぜんざい
沖縄 ホットぜんざい ?? ぜんざい

地域でここまで違うと旅行や出張、引っ越しなどで環境がかわった時に「あ、ほんとうに呼び方が違うんだ!」と実感できるかもしれませんね。

以上おしることぜんざいの違いを解説!関西や九州など地域によって違う?でした。

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