いきなりですが「アパート」と「マンション」の違いってご存知ですか?
日頃何気なく使う言葉でも、具体的な違いをきちんと把握しづらいものってありますよね。
今回はそんなはっきりとした違いが分かりづらく曖昧に使われている「アパート」と「マンション」の違いについて調べてまとめました。
さらにアパートとマンションってどっちがいいんだろう?
と思う人のために、それぞれのメリットとデメリットもまとめます。
アパートとマンションの違い
実はアパートとマンションの違いは非常に曖昧なものです。
違いには明確な基準はありませんが、大まかな基準は存在します。今回は一般的な判断基準とされている点をご紹介します。
定義の違いと中身の違いをそれぞれまとめました。
アパートとマンションの定義の違い1:構造
・アパート・・・木造・軽量鉄骨造
・マンション・・・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造
基本的には構造の違いで判断されることが多いです。
ただし物件によっては、マンションと名称されていても軽量鉄骨造であったりと、名前と構造が異なる場合もあります。住居を探す際は、「マンション」「アパート」という建物の名称で判断するのではなく、構造を理解したうえで確認することが大切となります。
アパートとマンションの定義の違い2:階数
・アパート・・・2階建て
・マンション・・・3階以上
一般的にはこのように言われていますが、物件によりアパートでも3階以上の建物もあります。そのため一概に3階建てだからといって「マンション」とは言えないのです。階数でしっかり区別されていれば一目瞭然ですが、難しいようですね。
判断がつかない場合は階段に注目すると良いと言われています。「マンション」の階段は、外壁に沿って立派なものが設置されていることが多いです。反対に「アパート」は比較的簡易な作りの階段が設置されています。これはあくまでも参考ですが、一部を見るとイメージしやすいです。
ここからは定義の違いのではなく、中身の違いについてまとめます。
アパートとマンションは性能の違う
・耐久性 アパート < マンション
・防音性 アパート < マンション
・防犯性 アパート < マンション
・通気性 アパート > マンション
性能を比べてみると「マンション」の方がより優れていることが分かります。それぞれ比較してみましょう。
・耐久性
耐久性に関しては、耐火性を含んでおり「マンション」の方が火災にも強い特徴があります。「アパート」の場合は木造建築を含むため、近隣の部屋が火災を発生した際に火の廻りが早くなる可能性があるからです。
・防音性
こちらも構造の違いが原因となり「マンション」に軍配が上がります。「アパート」の場合は、構造上壁が薄い建物が多く、近隣の騒音トラブルも多発しています。しかし、「マンション」でもこのようなトラブルが全くない訳ではないため、物件により異なりますので、実際には検討中の物件を見て構造を把握する必要があります。
・防犯性
「オートロック」が採用されている件数が圧倒的に「マンション」と呼ぶことが多いことから、防犯性もマンションが高いと記載しました。また、 防犯カメラや宅配ボックスの設備も「マンション」の方が設置率が高いです。更に管理人の有無も防犯に対しては重要になってきます。特に女性の方は気になりますよね。こちらも「マンション」の方が、駐在率が高いです。
・通気性
物件により異なりますが、比較的「アパート」の方が風通しが良いとされています。壁にコンクリートが採用されていないことが大きな原因です。通気性が良いと、湿気がこもりにくくカビの発生が少なくなります。一方で、通気性が高いことから、空調設備のコントロールが難しいです。特に冬場は風通しがよすぎて寒いなんてこともありえます。
アパートとマンションは賃料が違う
アパート<マンション
当然といえば当然かもしれませんが、賃料は機能性に優れた「マンション」の方が高いです。
設置費や管理費が高いことが原因です。つまり、コストを抑えたい場合は「アパート」という結果になります。
特徴とメリットデメリット
アパートとマンションの特徴やメリットデメリットを表にしてみました。
特徴 | メリット | デメリット | |
アパート | 2階建て(エレベーターなし) |
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マンション | 高層住宅あり(エレベータあり) |
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特徴を見るとそれぞれのメリット・デメリットが見えてきます。全体的には「マンション」の方が優れていますが、目的によっては「アパート」が住みやすい場合もあります。住む方がどこに重きを置くかにより、優位は変動することが分かります。
まとめ
「アパート」と「マンション」の違いにはきちんとした定義がない、ということが分かります。今回ご紹介したそれぞれの特徴やメリット・デメリットはあくまでも一般的に言われているものです。
そのため、物件によってなにに価値を見出すのかはそれぞれ異なります。居住をお考えの方は、「アパート」は「マンション」という名称に囚われず、まずは構造などの詳細資料を確認することをおすすめします。
何より実物を見に行きましょう。不動産の呼び方で異なるため、「マンション」のつもりで契約したら「アパート」だった、ということにならないように注意が必要です。
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