厚生年金と国民年金の違いとは?手帳の色や番号についても解説

ここ数年何かと話題に上る「年金」、高齢になってから給付されるせいかあまりわからずに保険料を支払っている人が多いのではないでしょうか?

毎月少なくない金額を負担していますが一体自分たちはどんなものに支払っているのか知っておきたいところです。よく耳にするのが「厚生年金」「国民年金」ですよね。

そこで、厚生年金と国民年金の違いって何なのか?

また、年金手帳には色があるけど、その色の違いや厚生年金と国民年金の番号の違いなど。

年金を払えば交付される手帳のことを調べてみました。

厚生年金と国民年金の違いとは?

「年金」と言っても大きく分けると3種類あります。

①公的年金
②企業年金
③個人年金

①の公的年金の中に「国民年金」「厚生年金」「共済年金」があります。

よく、年金って2階建てという言葉を聞きませんか?

年金の2階建ての意味は、1階には「国民年金(基礎年金)」があり、その上の2階部分には会社員や公務員が入れる「厚生年金」が乗っかっているとイメージしていただければわかりやすいかと思います。

つまり、会社員や公務員以外の自営業をしている方などは、1階の「国民年金」のみとなります。

「国民年金」は日本に住んでいる20歳以上60歳未満の国民すべての人が入るもので、「厚生年金」とはその上乗せということになります。

解りやすく言うと「厚生年金」は、会社員(労働者)のための上乗せ年金です。
(ちなみに「共済年金」とは主に公務員における厚生年金みたいなものです。)

ようは、会社員は決まった報酬があるので「国民年金」だけではなく、老後により豊かな生活をおくるために毎月の給与やボーナスなどで天引きをして収めておくことが可能なのです。

会社員・公務員・・・・「国民年金」+「厚生年金」
それ以外(自営業など)「国民年金」

(毎年計算方法で変動はありますが)今現在、国民年金の支給額ってご存知でしょうか?
年間でおよそ79万円くらいです。

つまり、1カ月に換算すると約6万5千円しかありません。

少ないですね・・・。そこで労働者のために上乗せするようになっているのが厚生年金という訳なのです。

※ただし、この2階建て方式は昭和61年の大改革以降の内容です。

国民年金の概要

国民年金の目的

第1条

国民年金制度は、日本国憲法第25条第2項 に規定する理念に基き、老齢、障害又は死亡によつて国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によつて防止し、もつて健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする。

出典:国民年金法

この法律を見ると、私たち日本人が年をとったときに支給される法律だと言うことが分かりますよね。

そして「国民の共同連帯」によってとありますので世代間扶養つまり、自分が支払ったものを受けるという一般の保険制度とは違う形、現役世代が年を取った人の面倒を見るということになります。

国民年金は、実は老齢だけではなく現役世代に障害を負った時や亡くなった時にもでることがわかりますよね。

・歳をとったときの老齢基礎年金
・障害があるときの障害基礎年金
・被保険者(年金を払っている人)が亡くなったときの家族の生活費用の遺族基礎年金

これらのものを対象にして給付されます。

国民年金を支払う人
原則では、日本に住んでいる人で20歳以上60歳未満の人が支払うことになっています。(任意加入という支払い時期を延ばしている人も特例ではおられます)

支払う金額は毎年変動します。
2017年(平成29年)は16,490円

2016年16,260円
2015年15,590円
2014年15,250円
2013年15,040円

 

厚生年金の概要

厚生年金はある一定の企業が入ることのできる保険です。
条件によっては絶対に入らないといけない企業や、任意で入ることのできる企業もあります。

ただし、例外があります。以下の業種は任意で入ることになっていますので、労働者であっても厚生年金がないところもあります

・農林水産業
・サービス業(旅館・料理店・飲食店・理容店など)
・法務業(弁護士・税理士・社会保険労務士など)
・宗教業(お寺・神社など)

厚生年金で一番特徴的なのは、支払う保険料が働いている人と企業との折半になるので、働く人にとって有利と言われるゆえんはここにあります。

支払う保険料は、労働者のもらう賃金で変動します。
(平成15年までは、毎月の給与から天引きされていましたが、15年以降は、ボーナス時期と毎月の給与からも支払うことになりました。)

厚生年金の支払いの形(2階建て)
・老齢基礎年金+老齢厚生年金
・障害基礎年金+障害厚生年金
・遺族基礎年金+遺族厚生年金(夫の年金額の4分の3)

 

手帳の色や番号って意味があるの?

年金手帳(証書)の種類には4種類あります。

国民年金や厚生年金に入った年度によって変わります。

①昭和29年5月から昭和49年10月までに厚生年金の取得をした人
②昭和35年10月から昭和49年10月までに国民年金の取得をした人
③昭和49年11月から平成8年12月までに被保険者資格を取得をした人
④平成9年1月以降に被保険者資格を取得した人




※この時期には、だいたい5年ごとに更新されていて、これ以外にも水色や肌色もあります)



※発行の部分
社会保険庁(平成9年1月~平成21年12月)
日本年金機構(平成22年1月以降)

補足:①と②が同時期で国民年金と厚生年金が別になっているのは、以前は今のような2階建てではなく、単独で「国民年金」と「厚生年金」が分かれていたからだと思われます。

手帳の画像の出典:http://www.nenkin.go.jp/faq/seidozenpan/kisoban/mokuteki/20140807-02.html

年金番号はどんなもの?

年金手帳をめくると出てくるのは年金の番号です。この番号にもルールがあります。

基礎年金番号と呼ばれる数字は一人にひとつの番号で、国民年金でも厚生年金でも使う共通のものです。

基礎年金番号の例
○○○○(4桁)ー●●●●●●(6桁)

今現在の統一した新しいスタイルは平成9年の1月から始まりました。

平成9年1月から新たに公的年金に加入した人は基礎年金番号は1つのみですが、平成8年12月以前から加入していた人の番号は以下のとおりとなりました。

平成8年12月以前から加入していた人
国民年金・厚生年金・・・加入していた制度の年金手帳の記号番号が基礎年金番号になった
共済組合・・・新しい基礎年金番号を付与

平成8年12月以前から年金をもらっていた人
最後に加入していた年金制度である年金手帳の記号番号が基礎年金番号になった

基礎年金番号が統一されるまでは、「国民年金」「厚生年金」「共済組合」と別々の番号が付与されていました。

平成8年12月以前
「国民年金」・・・○○○○(記号番号)-●●●●●●(一連番号)
「厚生年金」・・・○○○○(記号番号)-●●●●●●(一連番号)
「共済組合」・・・7桁~12桁でそれぞれの共済組合ごとに管理

変更をした経緯
平成8年12月までは、共通の番号ではなく、一人の人が複数の番号を持つこともありましたが、職場が変わったり環境がかわることによって番号が変わっていたのでは、手続きの方でも煩雑となるために統一した1つの番号になったという経緯があります。

40年前後も支払い続ける年金ですから、それぞれのライフスタイルも変わりますし、昔のようにひとつの企業に勤めあげるということも少なくなってきたことからこういった制度になるのも仕方ないことなのかもしれません。

 

まとめ

・「国民年金」と「厚生年金」との大きな違いは国民年金が基礎になり厚生年金がその上乗せ部分となる
・「国民年金」は原則日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人が支払う老後のための保険
・「厚生年金」は労働者が加入するものであり一定の条件を満たした企業が加入できる
・「厚生年金」の保険料は被保険者(支払う人)と企業が折半となる

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