「トレーナー」と「スウェット」と「パーカー」ってカジュアルにお洒落を楽しめるし、何より部屋着として最高の服ですよね。
でもこの3つ、素材や形も似てるし、何がそれぞれ違うのかご存知ですか?
なので、この記事では「トレーナー」と「スウェット」と「パーカー」の違いについてわかりやすく解説したいと思います。
「トレーナー」と「スウェット」と「パーカー」の由来なども調査してみました。
【結論】「トレーナー」と「スウェット」と「パーカー」の違い
「トレーナー」「スウェット」「パーカー」は全てスウェット生地で作られているのが共通です。
まず、「トレーナー」と「スウェット」の違いは呼び名のみで、服の違いは実はありません。
イメージとして「トレーナー」は上のみ、「スウェット」は上下合わせて、と思いがちかもしれませんが、呼び名が違うだけで同じ服なのです。
そして「トレーナーとスウェット」と「パーカー」の違いは帽子(フード)がついているかどうか。
え?違いってそれだけ?と思いませんか?
そこで、トレーナーやスウェット、パーカーについてさらに詳しく紹介していきます。
「トレーナー」とは
「トレーナー」とはスウェット生地で作られた上着のことです。
つまり、トレーナーはもともとスウェットなのです。
なぜ、スウェットをトレーナーと呼ぶようになったのかと言うと、スウェットをスポーツ選手が競技の前後に着ていたから。
それが由来となって日本ではトレーナー(トレーニングから派生)とも言われるようになりました。
しかもトレーナーという言葉は和製英語で、海外では通じません。
もしトレーナーと言ったら、何かスポーツを教える人だと勘違いされるかもしれないので、注意が必要です。
さらに、英語圏では「スウェット」のことを「スウェットシャツ」と呼ぶので、日本でもトレーナーと呼ぶよりも、スウェットと呼ぶお店の方が多いようです。
では続いてそのスウェットについて詳しく紹介していきます。
「スウェット」とは
「スウェット」も同じくスウェット生地で作られた上着のことです。
「スウェット」は本来は“生地の名前”なので、スウェットを上着として呼称する場合はスウェットシャツと言うのが正しいのですが、日本では基本スウェットと呼ばれています。
そしてズボンの場合はスウェットパンツと呼ぶのが本当は正しいです。
そして、上下ともにスウェット衣料を用いる場合を「セットアップ」とも呼び、主にヒップホップ系ファッションが日本において盛況であった2000年代前半で多く採用され、一世を風靡していました。
また、この影響でPLAYBOYやUNIQLOの無地スウェットセットアップを着た10代を中心とした女性も増え、彼女らをスウェット族と呼ぶ風潮もありました。
スウェットは、吸汗性と防寒性という長所を期待して寝間着にもよく使われますよね。
・部屋着などリラックスして着用
・軽作業用の作業着(生地が厚く怪我を防止する目的)など、
スウェットはどんな場面でも幅広く活用できる生地なのが魅力といえます。
「スウェット」の由来
「スウェットシャツ」は英語で「sweatshirt」と書きます。「sweat」は汗という意味。
つまり、スウェットシャツは汗を吸収するためにつくられた生地を使って作ったものというのが由来。
ちなみに「セーター」を英語で書くと「sweater」。
セーターはアメフト選手が汗をかいて減量するために使われたからsweater(汗をかくためのもの)となったといわれています。
スウェットもセーターも、由来が“汗”と関係があるのが面白いですよね。
ところで、sweatをつかった商品名としておなじみのものとして、大塚製薬さんの「ポカリスエット」があります。
ポカリは軽い感覚を与えるための造語ですが、スエットは「汗をかいた後に飲んでほしい」というスポーツ飲料の用途を伝えるために用いられたとのこと。
英語が分かる外国人は「汗を飲む」みたいなイメージで嫌だとおっしゃる方もいるようです。
「パーカー」とは
トップスの首の根元に帽子となるフードが付いているのが「パーカー」です。
パーカーもスウェット生地で作られている服です。
スウェットとの違いは首の根元にフード、お腹部分にポケットがあるところ。
フードをかぶったりポケットに手を入れたりすることが出来て暖かく、とくにアメリカでは広く流通しているそうですね。
スポーツウェアや、ヒップホップの普及によりストリートウェアとしても人気があります。
最近では、女の子の間でもパーカーは人気で、可愛い・クール・カジュアル全てに対応できるのが人気だそうです。
パーカーにもいくつも種類があり
・前が開かないもの
・ジッパーで開け閉め出来るもの
・首元にある紐でサイズの調整ができる
パーカーでは様々なお洒落が楽しめそうです。
2008年には、子供のフードなどによる事故発生を受け、2010年には身長120cm未満の衣服において「上着のフード・襟首の部分に引きひもを付けないこと」に決まったそうです。
確かにヒモ部分が巻き込まれたりしたら、首が締まってしまう原因になりますし、こうした改正が行われて安心ですね。
「パーカー」の由来
ロシアの極北地方にはネネツ人という先住民族がいます。
ネネツ人はトナカイの皮でできた服を着て、トナカイの皮でできた家に住み、トナカイの肉を食べて暮らす。
そんなトナカイと共に生きる遊牧民が着ているフード付きの防寒具が「Parka(パルカ)」と呼ばれ、「パーカー」の由来になっています。
英語では通称hoodie(フーディ)と呼ばれています。
もう少しフォーマルに言うとhooded sweatshirt(フード付きのスウェットシャツ)になります。
なので、日本と同じ感覚で「parka」と言うと、ネネツ人のような毛皮製ジャケットとかフード付き防水ジャケットと思われるので注意です。
まとめ
以上、「トレーナー」と「スウェット」と「パーカー」の違いと由来を調査結果でした。
「トレーナー」「スウェット」「パーカー」は全てスウェット生地で作られているのが共通ですが、それぞれの違いをまとめるとこんな感じ。
「トレーナー」と「スウェット」の違いは呼び名のみで、服の違いは無い。
「トレーナーとスウェット」と「パーカー」違いは帽子がついているかどうか。
「スウェット」の由来は「スウェットシャツ」は英語で「sweatshirt」と書き、「sweat」は汗という意味。
つまり、スウェットシャツは汗を吸収するためにつくられた生地を使って作ったものというのが由来です。
「パーカー」の由来は、遊牧民が着ているフード付きの防寒具が「Parka(パルカ)」と呼ばれ、それが「パーカー」の由来になっています。
海外ではパーカーのことをhoodie(フーディ)と呼ぶので、海外ではパーカーと言わない方が良いかもしれませんね。
スウェットは最近は部屋で着るリラックスウェアだけでなく、街中を歩けるようなお洒落なファッションアイテムとしても使用されています。
普段、外ではスウェットを着ない方でも、スウェットの新たな着こなしを楽しんでみるのも良いですね!
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