ミーハーの意味と由来を解説!反対の言葉や使い方も紹介

昔からある「ミーハー」という言葉ですが、正しい意味や由来をご存じでしょうか?

「ミーハー」は何かに夢中になる若い人への言葉のイメージがありますが、その語源にはちゃんと意味があります。

この記事では「ミーハー」の意味や由来、ミーハーの反対の言葉をまとめていきます。

ミーハーには意外と面白い由来や説がありました!

ミーハーの意味とは?

まずは「ミーハー」の意味についてですが

<ミーハーの意味>

・世の中で流行っていることや芸能人のゴシップに影響されて熱中する。
・すぐに流行に流されて知ったかぶりをする。

このような意味で使われることが多いですね。

基本的には、芸能人などや巷で流行っているものに必要以上に熱狂し影響を受けてしまったり、新商品や先取りなどという言葉にはめっぽう弱い人のことを「ミーハー」と言うようです。

今は当たり前のようになりましたが、「~オタク」なんていう人が増えたためにミーハーという言葉自体もそんなに悪いイメージで受け取ることもなくなったように思います。

ミーハーは良く言い換えれば

・好奇心旺盛
・流行に敏感
・多趣味
・新しい物事にアンテナを伸ばす

こういった意味のニュアンスも入ってくると思います。

実は、ミーハーという言葉の由来は古く、まだオタクという言葉もなかった時代に「軽蔑」の意味を込めて使われていました。

 

ミーハーという言葉の由来は?

ミーハーという言葉は一見、英語のように思われますが日本人が作った言葉です。

ミーハーという言葉の由来については複数あり、言葉ができたのは古く昭和の初期から「ミーハー」という言葉がありました。

昭和の時代には○○族というネーミングが多様されており、その中で「みいはあ族」という呼び方もされていたのです。

ちなみに、昭和の時代にあった○○族という呼び方は以下のものもありました。

ながら族・・・ラジオを聞き「ながら」勉強をする人たち
斜陽族(1947)・・・太宰治が小説「斜陽」から来ている落ちぶれた上流階級の人
太陽族(1955)・・・石原慎太郎の小説「太陽の季節」を真似た男性たち
親指族・・・昔、パチンコに夢中になっていた人たち
カミナリ族(1959)・・・マフラーなどを抜いた大きな音がするバイクで公道を走る人たち
みゆき族(1964)・・・既成の秩序にとらわれず、自由な考え方と行動をする人たち
窓際族・・・出世コースから外れて企業から期待されなくなった中年男
アンノン族(1970~1980年代)・・・ファッション雑誌や旅行誌片手に一人旅をする女性たち
タケノコ族・・・1980年代に派手な衣装で原宿でディスコダンスをする集団ニュートラ族、原宿族、カラス族など数え上げたらきりがありません。

みいはあ族(ミーハー族)ができたきっかけ

みいはあ族という言葉が出てきた当時は、まだテレビなどはなく映画が主流であった時の呼びです。

1927年に公開された「稚児の剣法」という映画で衝撃的にデビューした林長次郎(のちの長谷川一夫)の人気が若い女性たちのハートをわしづかみにしました。

そこで、当時の若い女性たちがこぞって林長次郎を支持したことからみいはあ族ができたのです。

「み」・・・みつまめ
「は」・・・林長次郎

みつまめと林長二郎の頭文字を取って「ミーハー」という言葉ができたと言われています。

なんでみつまめなのかかというと、当時の女性が好きだったスイーツなのでその頭文字をとったとも言われています。

下の画像が長谷川一夫になります。

今でいうアイドルに夢中になる人や、韓流を愛する人の感覚と似ていますね。

食べ物を絡めるのは、「巨人・大鵬・玉子焼き」なんて言葉も流行ったことから、インパクトを狙った言葉なのかもしれません。

ミーハーの由来、その他の説

他にもミーハーの由来の説はいくつかあり、

・音階のドレミファにかけてミーハーと呼んだ
・当時の日本女性の名前が『み』と『は』から始まることが多かったため

このような由来からミーハーという言葉ができたとも言われています。

ミーハーは、大衆から生まれた言葉であるためどれが正解とも言い難いのですが、流行に飛びついてしまう人(若い女性)という意味合いは含まれています。

そして、このミーハーという言葉は当時は良い意味では使われていませんでした。

今でこそ、オタクという名称も今では日本においての文化のように扱われています。

ですが、オタクという言葉が出てきたときにはまだまだ少数派であったために、「視野の狭い人」とか「気持ち悪い人」というイメージがあり良い意味ではありませんでした。

ミーハーも、出てきた当初は、世間で流行していることに無条件に飛びつくという軽蔑した意味がありました。

自分の興味に対しては夢中になりすぎて行動も過激な場合もあり、それこそ低俗な流行に右往左往するということから、教養が低い代名詞でもあったのです。

新し物好き ・ ミーハー ・ 西洋かぶれ ・ 南蛮かぶれ ・ 舶来品に目がない
出典:weblio辞書より

 

ミーハーの反対語は?

では、ミーハーの反対語はあるのでしょうか?

Web上の辞書でも反対語がなく、ミーハーの反対語、と断定される言葉は現在ありません。

しかしミーハーが流行り物にすぐ飛びつくという意味から、クール・硬派・クラシック・マニアといった言葉を反対語と考える方も多いようです。

元々、主義主張がないとか流されるという意味でとらえられることが多いので、その反対ということでしょうが、正確なものではありません。

 

ミーハーという言葉の使い方

ミーハーとオタクとが違っている決定的な部分は知識の深さと思い入れだと思います。

オタクの方は言葉の通り、興味の対象に夢中になり、生活全部捧げてしまうというようなイメージがありますが、ミーハーの場合は熱しやすく冷めやすい。

ミーハーはあちらこちらに興味が分散するイメージがあり決して良い意味ではないので、使い方には注意が必要です。

「アイドルの追っかけまでするなんてミーハーだね」
「韓流が好きで韓国にまで行くなんてなんてミーハーなの」
「君のミーハーな性格は直した方が良い」
などなど

ただ、ミーハーという言葉が全部悪いという訳ではなく、お茶目でかわいいという女性をイメージする言葉で使われていたこともあったらしいというのが少し救いではありますね。

 

まとめ

以上、ミーハーの意味と言葉の由来、そして反対の言葉についての紹介でした。

ミーハーの由来はいくつかありますが、みつまめと林長二郎の頭文字から取った言葉というのが説として可能性が高いと思いました。

ミーハーは最近ではあまり聞かなくなってきている言葉な感じがしますが、それでも人を軽蔑しているという意味も含む言葉ですので、使うときは十分に注意してくださいね。

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