ステマという言葉は最近よく耳にする言葉ですよね。
テレビやブログを通して何か商品が紹介されると「ステマだ!」と騒いでいたり。
少し前には何人もの芸能人が行ったことが判明して、一時期ニュースで毎日のように報道されていたので、記憶に残っているのではないでしょうか?
今回はそんな『ステマ』って本来どういう意味の言葉なのか、また使い方や過去に行った芸能人って誰、という部分を調査してみました。
ステマの意味とは?
芸能人が関わったことでニュースに取り上げられ、一気に広まった『ステマ』という言葉。
そもそもステマという言葉にはどのような意味があるのかご存知でしょうか?
ステマとは、正確にはステルスマーケティングと言います。
英語にすると『Stealth marketing』になり、Stealthの意味は『こっそりすること』『忍び』。
一般のユーザーに宣伝と分からないように商品をほめたり、宣伝したりして購入意欲をあおる手口。
さらにステマをわかりやすくいうと、企業側が消費者のフリをして、自社商品の感想をネット上に書き込んだり、お金を払って芸能人などのブログで商品を紹介してもらうということです。
YouTubeをよく観ている人は、たまにユーチューバーが商品を紹介したりしませんか?
「この商品はすごくいいよ」
「このお菓子はすごく美味しい」
最近は「こっそり」感がなくなってきていますが、あれも一応はステマだと考えてもいいでしょう。
そして、自然とその商品に対する良い意見が増えていくことで、商品価値はどんどん上がり、広まっていくのを狙った宣伝なわけです。
それで、良い商品であれば全然問題はないのですが、たまに嘘の商品、効果のない商品が紹介されたりもしました。
悪い商品のステマによって言葉自体が悪いイメージが付くようになったのではないかと思います。
商品の悪い部分があってもその情報が出ることがなく、一般の消費者に正しい情報が入ってこないため一部のステマは悪質な手法といえるでしょう。
では、ステマという言葉はいつから流行り出したのか?
ステマが流行り始めた時期と具体例
ステマという言葉が一気に広がったのはやはり2012年ではないかと思います。
2012年に芸能人を巻き込んだステマ事件があったことから流行語大賞にも選ばれているために、頻繁に使われるようになったという背景もあります。
昔からよくある「さくら」を使った宣伝方法だと思っていただければわかりやすいかと思います。
ちなみに、ステマとはどういう宣伝を指すか、具体的に例を紹介します。
ステマの例
・グルメサイトにある星を参考にする人が多いので、バイトを雇いさも実際そこに行って食べたかのように高評価をつける
・新商品を出した時に、人集めの方法として嘘の体験者を装いよかったなどと評価サイトなどに書き込ませる
・影響力のある芸能人(有名人)を使ってよかったと吹聴し商品やサービスを売り込む
実際にあったネット上の噂では、食レポで超有名ブロガーの「うどんが主食」さんが高評価を受けたお店から接待を受けたのでは?と問題になりました。
ちなみにうどんが主食さんご本人は否定されています。
「ステマ」という言葉自体は最近有名になった言葉ですが、やり方としては実際には日本でも昔から使われていた方法です。
一般的なステマの捉え方はいわゆる「ヤラセ」と同じ意味なので、良い意味ではありません。
インターネットの影響もあり、ウソの情報で大量の人をだまして利益を得るという方法だという認識なのが現状の『ステマ』。
ステマの使い方
続いてステマの使い方をいくつか紹介しますね。
「アマゾンのあの本の評価が5ばかりなのは著者がバイトを雇ってステマをしているからに違いない」
「あの芸能人がブログで紹介している商品はステマなのではないか?」
ちなみに、ステマと聞くと悪い意味に捉えられがちですが、下記のようなステマの使い方もされています。
「あのアイドルはすごくかっこいい!(ステマ)」
ようは、おすすめしたいからステマと思われてもいいから紹介してるケースですね。
ステマの意味のところでもお伝えしましたが、ステマ自体が悪いわけではなく、あくまで悪い商品、効果のない商品を効果があるように紹介するのが悪いというだけです。
では続いて、悪い方向のステマをやって話題になった芸能人を紹介します。
ステマを過去に行った芸能人一覧
2012年にステマを有名にした事件が「ペニーオークション詐欺事件」です。
2012年(平成24年)12月、参加者が入札しても事実上落札できない仕組みのペニーオークションサイト「ワールドオークション」で、入札者から手数料をだまし取ったとして、詐欺罪容疑で出会い系サイト運営会社の役員1人と社員3人の計4人が逮捕された。
出典:ウィキペディア
具体的には、高額な商品を0円ほどの小さい額で開始し、1円~15円の単価で入札して仮想通貨で支払うというもの。
実際には、1000万円にならない限りは落札できないという仕組みだったために、入札したお金はサイトの業者に流れるシステムでした。
安い商品のみダミーとして取引ができたため、悪質な詐欺だといえるでしょう。
そして、自分のブログなどでペニーオークションで高額商品を安く落札したかのように宣伝していた芸能人の存在がありました。
・ほしのあき(30万円)
・熊田曜子(50万円)
・吉川ひなの(120万円)
・あびる優(58万円)
・辺見えみり(100万円)
・上原さくら(65万円)
・小森純(110万円)
上記の金額は1回のブログの書き込みにつき広告代理店側が用意したギャラといわれています。(あくまでネット上の情報)
この事件にかかわったとされる芸能人の一部は警察からも事情聴取を受けたり、小森さんなどはブログを一時的に閉鎖するという社会的な制裁も受けることになりました。
気軽に知名度を生かして紹介料をもらい仕事感覚でブログに書いたのでしょうが、やはり代償は大きいものとなったのです。
そして、この事件から『ステマ』という言葉が広がり、今では一般的な言葉になりました。
まとめ
以上、ステマの意味や使い方と、ステマをしていたと言われている芸能人についてでした。
ステマはあくまでマーケティング(宣伝)の一つの手法ですが、使い方によって悪いものとなってしまいます。
そして、今ではステマの認識は悪いイメージ。
消費者のフリをしてネット上で対象商品をほめ、他の一般消費者の購入意欲をあおるという悪質な手口と思われてしまっていますね。
ですが、ステマといわれ宣伝されている商品の中には、悪い物ばかりではなく本当に素晴らしい商品も存在しています。
商品をお購入するときは1つの情報だけに頼らずに、複数の方向からの意見を調べて購入するといいかもですね。
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