サイコパスの意味と使い方を解説！男と女のそれぞれの特徴とは？

「あの人サイコパスだよねー」

みたいな冗談で使われたりする『サイコパス』という言葉ですが、言葉の本来の意味を知っていますか？

この記事では、サイコパスの意味と日常会話で使う際の使い方、また男と女のそれぞれサイコパス特徴を紹介していきます。

『サイコパス』を間違って使うとすごく恥ずかしい思いをするかも・・・。

「サイコパス」の意味

まず最初に『サイコパス』の言葉の意味を紹介します。

一般的にサイコパスは『精神病質者』のことを指し、正常とされる人格から逸脱した考えや行動をする人のことを表す際に使われます。

一部では『精神異常者』という意味もあるのがサイコパスの本来の意味です。

精神病質とは、反社会的な人格や心理のことを指していて、サイコパスは本来異常心理学や精神医学の分野で使用される言葉です。

近年では、犯罪学などにも多用されます。

簡単にいうと、「一般的常識では許容できないような思考を正とする人格や、行動する人」のことです。

周りの人で思い当たる人はいませんか？もしくはニュースなどで見たことがあるかもしれませんね。

考えられないような行動をいきなり取ったり、発言したりする人。

そういう人のことを「サイコパス」と表します。

 

「サイコパス」の使い方

日常生活で「サイコパス」という言葉を使う場合は書き出しでも紹介したように

「あの人、サイコパスだよね」

と、変な行動を取った人のことを指したりする際に使うことが多いです。

ただ、あくまで冗談で使われていることが多く、本来サイコパスは診断した上で判断されるのです。

日本では、「サイコパシー・チェックリスト」 という診断基準が存在し、様々なチェック項目から診断を行い、医学的に「サイコパス」かどうかを判定します。

ただし、この結果「サイコパス」と認定された人でも、事件や反社会的な行動を起こさない人も存在するため、その扱いは非常に難しいようですね。

創作物や非現実世界のサイコパス

ちなみに、サイコパスは本来の意味とは少し離れた使い方をされている場面もあります。

それは、小説などの書物にも「サイコパス」が登場するもの。

その小説の中で明確に「サイコパス」と称される場合もあれば、言葉は出ないが明らかに常識から掛け離れた思考や行動をする人物が登場し「サイコパス」を連想させる場合の2パターンあります。

主なジャンルとしては 「サイコミステリー」「ホラー」 などに多く登場します。

貴志祐介さん「悪の教典」

2012年に映画化もされた貴志祐介さんの「悪の教典」も代表としてその名が多く上がります。

教師である主人公がいわゆる「サイコキラー」 と言われる人格の持ち主で、淡々と殺人を繰り返していきます。

その様が非常に異質であり、本人は正しいことをしているような言動をしており罪の意識がありながらもどこか現実的でない部分を持ち合わせており、読者をゾクゾクとするような恐怖に陥れます。

非情でグロテスクな表現を含む作品となっています。

ちなみに、第144回直木三十五賞や第1回山田風太郎賞など数々の賞を受賞しています。

アニメ「PSYCHO-PASS」

「サイコパス」という言葉が広く知られたのは、このアニメの影響が多かったように思います。

フジテレビ系列にて2012年に放送されたテレビアニメ番組です。

2014年には続編も放送し、劇場版も放映された人気シリーズでテレビドラマ「踊る大走査線」の監督本広克行さんやテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄さんらが集結し製作されました。

心理や思考、性格の傾向を数値化して、危険度を判定し犯罪を抑止する未来が舞台で、実際に犯罪を犯していない人でも、数値が高ければ潜在犯として裁かれます。

そんな社会で働く公安局刑事課をメインとし、様々な残虐な事件の解決をしていくというストーリーです。

システムに管理された世界や人間の人権などをテーマに置いた作品ですが、登場する犯人や事件が非常に残酷で異質であり「サイコパス」と言われています。

 

「サイコパス」になる原因や治療法は？

ここまでサイコパスの意味や使い方について紹介しましたが、そもそもどうしてサイコパスになってしまうのか？

特異な人格や人を指す「サイコパス」ですが、実際に何故そのような思考を持つのか、という点は未だ解明されていません。

遺伝性や、脳の障害などと関連するという説がある一方、環境や生まれ持ったもの、という説もあり、現段階では確固たる原因は分かっていないのが現状です。

サイコパスの治療法

残念ながらサイコパスになる原因が分かっていないため、正確な治療法が今のところは存在していないようです。

再発防止や、「サイコパス」と認定された人を常識的な社会性を持つ人に更生する術がないということです。

この点が最も問題視されており、日々「サイコパス」について脳科学や精神学を中心に様々な研究が行われているとか。

 

「サイコパス」の特徴

続いて、サイコパスの特徴を紹介しておきます。

「サイコパス」の中には、犯罪を犯す人もいれば、普通に一般人として生活している人達もいます。

ここでは一般的に「サイコパス」と呼ばれる人の特徴をご紹介します。もちろん例外もありますので、あらかじめご了承ください。

実はサイコパス的な行動は一見すると、魅力的な人物に見えるとも言われています。

よく言えば「カリスマ性」を持つ人物とされており、そのため「サイコパス」に惹かれてしまう人も多いと言われています。

続いて、男女別でそれぞれサイコパスの特徴を紹介します。

男性に多い性格

「サイコパス」は、男女を比べてみると、圧倒的に男性が多いと言われています。

その理由は明確ではありませんが、実際に事件や犯罪を犯した人に男性が多いようです。

怒りっぽく、女性や子供に対しても衝動的に怒りをぶつけるなどの特徴がみられます。

また、恋愛関係においても、自信家のため大胆であり、複数の人と関係を持つなど性の乱れを指摘する専門家もいます。

カリスマ性を持つため、職場でもリーダー的な立場の人が多いと言われています。

 

女性に多い性格

男性が多いとは言え、女性にも「サイコパス」は存在します。

男性や周囲の人間をうまく操ることに長けていると言われています。

そのため、自分の都合が良いのように人を動かしたり、浮気や不倫をする確率も高いです。

また、自己顕示欲が強く、周りへのアピールも多いです。

近年ではSNSなどを利用し、自分の容姿などを見て褒めて欲しいなど、過度な自意識を持つ人が増加しています。

 

「サイコパス」と言われる事例

ここまでサイコパスについていろいろ紹介しましたが、実際に起きた事例からサイコパスってどういうものかを紹介します。

内容があまりにも非道で残忍なため、詳細は伏せますが、いわゆる「サイコパス」と言われる人が犯したと言われている犯罪は数多く存在しています。

日本国内だけでもまだまだ沢山の「サイコパス」事件が存在します。

ある一定の期間を経て、継続的にこのような特異な事件が発生しており、有効な防犯や防止策がないため、兎に角巻き込まれないことを望む以外ないのが現状です。

国外でも、メアリーベル事件やロチェスター殺人事件などが挙げられます。

一部では、かのヒトラーもそのカリスマ性と一種の残虐性からサイコパスだったのではと言われています。

 

「サイコパス」の特異性

「サイコパス」と一言で言っても、様々なタイプが存在し、実際にはそのほとんどが解明されていません。

サイコパスでは？と思うような人がいて、その人が反社会的な思考を持っていたとしても、実際に何か行動に起こさない限りは一般人です。

そのため、多くの「サイコパス」は、一般人として生活しているのです。

その一部の衝動に駆られた人が事件や犯罪を犯しています。

常識的に考えると理解しがたい思考や行動ですが、そのような人たちが周りにもいるのだということを意識しておかなければなりません。

 

まとめ

以上、サイコパスの意味や使い方と男女別でのそれぞれの特徴の紹介でした。

サイコパスという言葉は、アニメや映画によって題材と使われるなど世間でも知られるようになりました。

日本でもチェック方法は出てきているものの、実際にはまだわからない部分も多く治療方法などは出来上がっていません。

一言にサイコパスと言っても、人間の行動ですので目に見えるものではなく、隣にサイコパスがいてもわからない恐怖感があります。

しかも、特有の性格として周りの人からはいちもく置かれる魅力的な人という側面もあり、その評価で隠れてしまう場合もあります。

気軽に使われている「サイコパス」ですが本来はもっと重たい感じなんですよね。