デジャブとはどういう意味?使い方や反対の言葉も紹介

‟デジャブ”という言葉の本来の意味を知っていますか?

よく日常では

なんかこの場面夢で見た気がする
それってデジャブだね

というふうに使われる言葉ですが・・・

なぜ‟デジャブ”というのか、どうしてデジャブが起きるのか・・・などこの記事では、そんな疑問を解説していきたいと思います。

また、デジャブの意味だけではなく、デジャブの反対の言葉も一緒に紹介しますね。

 

デジャブの意味とは

デジャブの意味とは、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることです。

デジャブを日本語にすると既視感(きしかん)と言います。

デジャブはフランス語の”déjà-vu”からきている言葉なので、デジャヴュ、デジャヴとも呼ばれています。

あれ?この感じ、前にも体験した気がする
ここは前にも来たことがあるような気がする

という不思議な感覚のことで、もしかしたら経験したことがあるかもしれません。

ではなぜデジャブのような不思議なことが起るのかを調査してみました。

デジャブが起こる原因

デジャヴについては、世界でさまざまな研究が行なわれてきました。

ですが、デジャヴを意図的に作り出すことは難しく、この現象を裏付ける説は出ていないようです。

≪ノーベル生理学・医学賞受賞者≫でもある利根川進さんの脳科学の研究によると

海馬の歯状回(しじょうかい)という部位がエピソード的な記憶を扱っており、そこがデジャヴと関係があるのでは?

という見方が最近では通説にあるようです。

デジャヴとは記憶障害であり、脳がきわめて似ている二つの状況を上手く区別できなくなったときに起こる。

つまりデジャヴは、「似通ったものに出会ったときに脳の記憶が起こす、極端な反応である」という研究結果が現段階では有力だそうですよ。

デジャブが起こりやすい人がいる?

デジャヴの経験は、健康な人の6~7割にも及ぶことが判明しています。

ディスカバリーの「How Stuff Works」記事(英文)によると、70%の人が「デジャヴの経験アリ」というデータがありました。

とくに15~25歳の人に起こりやすく、年を重ねるごとにデジャブの頻度は減るそうです。

歳を重ねたほうが経験が多くなるからデジャブが起こる頻度は高まりそうなイメージがありますが逆なのですね。

また、“旅行頻度の高い人”にデジャヴが多いということが、これまでの研究によって明らかになっていました。

 

日常会話でのデジャブの使い方

デジャブは、「なぜか見覚えがある」「ここに来たことがあるような気がする」といったことを感じる場面において、たとえば以下のように用いることができます。

・「初めて行った観光地でデジャヴを感じた」

・「こちらに越してきてから不思議とよくデジャブを感じる」

・「以前もここに来たことがあるというデジャブのようなものを感じたが、ただその感覚があるだけで、記憶が蘇る訳でもなく確証もなかった」

・「彼女と会話をしながらどこかで会ったことがあるように思った。デジャヴかと思ったが、実は疎遠になっていた姪と会っていたのだった」

・「本を読んでいる途中でデジャヴを感じた。しかし本を読み進めていくうちに前にもこの本を読んでいたことに気付いた」

日常で使うケースがあれば使ってみてはいかがでしょうか?

 

デジャブと反対の言葉

続いてデジャブの反対の言葉もご紹介します。

デジャブとは対照的に、「ジャメブ」(未視感)という言葉もあります。

ジャメブとは、見慣れているはずの光景や物事が、まるで未体験の事柄であるかのように感じられること。

フランス語の「一度も見ていない‟jamais vu”」が名前の由来です。

例えば、

・いつも通っている道が、見知らぬ街路であるかのような感覚に陥ること
・ずっと前から家の中の同じ場所に飾ってあった置物を、今初めて見たような気がする

などが当てはまります。

何もかも忘れているのではなく、‟あるものに関してだけ”、それにまつわる記憶が抜け落ちていたり、経験したという実感が全く持てない状態をいいます。

病気に関係している?

デジャブの反対語であるジャメブは実は記憶喪失の一種やてんかんに関連があるとされています。

てんかん患者には、側頭葉に起因する部分てんかん障害のために、ジャメブが視覚的な前兆として起きることがあるそうです。

現在、統合失調症患者を対象とした研究が行われており、そこに携わる一部の専門家によれば、

身近な人物が赤の他人にすり替わられているという患者の妄想は、慢性的なジャメブの結果

なのだそうです。

かといって、ジャメブのすべてを精神疾患に結びつけて説明しようとするのは無理がありますね

デジャヴもジャメブも健全な人に発生すること多く、これらの体験したという人は実は結構な数がいるみたいですので。

 

まとめ

以上、デジャブの意味や使い方、またデジャブの反対語の紹介でした。

デジャブの意味は、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じること。

日本語では「既視感(きしかん)」と言いますので聞かれることがありそうなら覚えておくといいかも。

誰もが一度は経験したことがあるのでは、というくらいの現象で、とても不思議な、夢を見ているような感覚になりますよね。

先ほどもお伝えしたとおり、なぜデジャブが起るのかは確定的な裏付けが取れていないので、不明だそうです。

世界中で研究されているのに、誰一人決定的な裏付けが取れていないのはとても興味深いですね。

現代科学をもってしても、人間が人間の脳の謎を解き明かすには、まだまだ時間がかかりそう

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