2018年ころから若者を中心に使われている『ワンチャン』という言葉。
もちろん犬のワンちゃんのことではなく、「ワンチャンあるな」みたいに日常会話で使われる方のワンチャンです。
恋愛や下ネタとしても使われているイメージがあり、なんとな〜く意味がわかる気がするけど・・・
本当の意味って何?由来は?などなど『ワンチャン』の言葉の意味や由来などを調査しました!
ついでに誰が流行らせたのかも調べてみました♪
ワンチャンの意味と由来
ワンチャンの由来についてですが、「One Chance(ワンチャンス)」という英語の略で、本来は麻雀用語。
「一回のチャンスをモノに出来れば、勝てる」という意味で『わんちゃん』が使用されていました。
その麻雀用語の『ワンチャンス』が若者の中では少し変わり、「もしかしたら、可能性はある、ひょっとすれば」という意味で多く使われるようになりました。
このような使い方は2009年頃には一部の大学生の間で使われており、ネットへもその頃から少しずつ広まっていきました。
2016年には若者の流行語第1位に選ばれ、ネット以外にも現実で高校生や大学生が使うようになりました。
2019年の現在もすぐに死語になることなく、いまだに若者を中心に使われる言葉です。
しかし、若者が使う『ワンチャン』は人によって使い方が違う場合もあったり意味も少しバラバラなので、定義付けが少々難しい言葉です。
ですので、さらに詳しくワンチャンの使い方をパターン別にご紹介していきます。
ワンチャンのパターン別使用例
ワンチャンの一般的な使用例
一般的な『ワンチャン』の意味は、「もしかしたら、可能性はある、ひょっとすれば」。
『ワンチャン』は、まだどうなるか分からないけどきっとうまくいくかもしれないといった期待する時に使われます。
しかし、最近では可能性が低くないことにも使われており、チャンスではない場合や、悪ノリの場合も多くあります。
典型的な若者言葉なので深い意味はなく、ノリで使われることが多いですが、使い過ぎると「うざい」と思われるかも。
「今日ワンチャン行けるかも」
→今日もしかしたら行けるかも
「明日のテストやばいかな、いやワンチャンあるな」
→テストやばいけど、ひょっとしたら点取れるかも
「このままだと定時に帰れるから19時からの映画ワンチャンある」
→映画を観れるかもしれない
「ワンチャンしくってるわ」
→ひょっとしたらしくじっているかも
「まあワンチャン焼き肉じゃなくてラーメンでもいいけど」
→ワンチャンに意味はない
「今日、カラオケいかない?」「授業あるけどワンチャン行ける」
→その選択肢もあり
恋愛の場合の使い方
恋愛における『ワンチャン』の意味は、「相手の気持ちはわからないけど付き合えるかもしれない」といったイメージ。
恋愛話の中で「ワンチャンあるよ」とは、「相手がどう思っているのか明確ではないけど、もしかしたら付き合えるかもよ?」といったような感じで使われています。
相手から何か動きなどがあったわけじゃないけど自分から告白したらうまくいくかも、といったような場合に「告白したらワンチャンあるよ」などと使います。
使用例
「彼女と別れたらしいよ、ワンチャンあるね」
「告ったらワンチャンあるかもよ」
「Aは難しいかもしれないけど、Bならワンチャンいけるかもね」
「あの子、ワンチャンお前の事好きじゃね?」「ワンチャンね」
下ネタの場合の意味と使い方
下ネタにおける『ワンチャン』の意味は「ワンナイトラブ」「一夜をともに過ごせるチャンス」といった意味になります。
下ネタで「ワンチャンある」といえば「一発やれるかも」といった意味で使います。
合コンなどで「あの子ワンチャンあるかも」と使う場合「あの子といい感じだからお持ち帰り出来るかも」といった具合です。
そのため、本気ではなくワンチャンいければいいと思っている女性や、ワンチャンできた女性のことを「ワンチャン女」と呼ぶ男性もいます。
使用例
「あの子から連絡先聞いてきたしワンチャンあるわ」
「今日はワンチャンしか狙ってません」
「ワンチャン女にでも頼んでおけ」
「ワンチャン」は誰が流行らせたの?
「ワンチャン」という言葉がどのように流行ったのか、調べてみるとユーチューバーのラファエルさんが流行らせたという説もあります。
元々は一部の大学生が麻雀用語の「ワンチャンス」を略し日常会話で使っていたそうです。
(最初は正しい意味で使われていたそう)
そこでユーチューバーのラファエルさんも配信の時に「ワンチャン」を多様。
しかし、ラファエルさんが使う「ワンチャン」は本来とは少し意味がズレているそう。(ワザとだと思いますが)
そこでその配信を見た大学生が、ラファエルさんのように本来の意味ではなく、ノリで何でも「ワンチャンワンチャン」言うようになったと言う意見がありました。
確かに、ユーチューバーって大学生に与える影響が大きいので、この説はもしかしたら正しいかなと言う気もしますね。
ワンチャンの類義語
ワンチャンの類義語でこのような言葉もあります。
▼ツーチャン
→ツーチャンスの略。
「ワンチャン」よりも可能性が高い、つまりチャンスが2回(以上)あるという意味。
使用例・・・「ワンチャンあるで!」「いや、ツーチャンあるでしょ!」。
▼ノーチャン
→ノーチャンスの略。
チャンスがなく可能性が0%の時に使われます。
使用例・・・「今日カラオケ行く?」「いや、ノーチャンだね」
▼フルチャン
→フルチャンス略。
100%可能性があり、間違いなくうまくいくときなどに使われます。
使用例・・・「今日飲みに行く?」「フルチャン!」
本来の麻雀での使われ方は?
麻雀で使われる本来のワンチャンスの意味は、同じ種類の数牌が3枚見えている状態のことです。
残りの1枚だけ、リャンメン待ちを作る両面塔子が存在する可能性が残っています。
壁は4枚でノーチャンス(= 壁 となっている牌絡みで両面塔子を作ることが出来ない)となりますが、3枚の場合は、残り1枚の可能性があるので、ワンチャンスと言います。
麻雀に詳しくない方は全く意味が分からないと思いますが、一応載せておきます。
まとめ
『ワンチャン』の意味や由来、誰が流行らせたのか調査しましたがいかがでしたでしょうか。
『ワンチャン』の意味は「もしかしたら、可能性はある、ひょっとすれば」という意味で多く使われています。
由来は麻雀用語の「ワンチャンス」からで、大学生が『ワンチャン』と略しジワジワと広がっていきました。
そこでユーチューバーのラファエルさんも「ワンチャン」を多用し、爆発的に広がっていったという説も。
使い方は、一般的には“期待をもった意味”で使われますが、恋愛面で使う場合は“付き合える可能性”、下ネタだと“ワンナイトできる(お持ち帰りできる)”という意味になります。
『ワンチャン』の言葉の由来が麻雀の世界から来ているとは全く予想できませんでした。
一つの言葉の意味が次々と変わり、言葉はまるで生き物のようですね。
『ワンチャン』という言葉は主に大学生が使っている印象があり、ある程度年齢がいった大人が使うと引かれる可能性があるので注意が必要かもしれません。
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